1996年10月、自分自身の就職活動を終えた後、大学四年生の時に仲間とともに、就職やキャリアについて議論するメーリングリストの仕組みを使ったコミュニティーサイト「ジョブウェブ」を立ち上げました。

当時の私は、自分自身の就職活動を通じて「企業の立場が圧倒的に強く、学生に対して正しい情報提供がされていない」という違和感を強く感じていました。当時普及し始めていたインターネットという新しいメディアを活用し、学生同士がネットワーク化して情報を共有することができれば、企業と学生が対等な関係で正しい本当の情報が伝えられる。よりフェアーな就職環境を創造できるのではないかということを考えていました。
また、良し悪しは別にして、就職活動は、たとえ一瞬であっても学生が「生きること」に“本気”になるタイミングだった。何事にも無気力・無関心と言われる若い人たちが、本気で夢を語るきっかけとなる貴重な機会である就職活動をうまく活かすことができれば、社会を活性化できるのではないかとも考えていました。

こうした思いを原動力に、99年には「ジョブウェブ」を株式会社組織に改組し、就職活動を「企業にふるい落とされるプロセス」から「自己成長するプロセス」に変えることを目指して活動してきました。「就職活動」の世界にはインターネットというツールの進化、インターンシップという企業への新たなアプローチの普及、大学のキャリア教育の充実、といった大きな変化を起こすことができました。高い理念を持った数多くのクライアント企業と出会い、採用コミュニケーションの新しいあり方を提起し、一定の成果も出してきたと自負しています。

しかしながら、相変わらず企業も学生も採用と就職で苦労しています。

この本を通じて、自分自身が取り組んできた採用と就職を変革してきた歩みを振り返り、今一度、採用と就職の何がおかしいのかを見つめました。そして、何を変えなくてはいけないのか。学生、企業、大学、就職支援会社は、それぞれどうあるべきなのか。親として、兄弟として、親戚として、これから社会に出る若者に対してできることは何なのかを考えました。

本書で、就職活動と採用活動の現実を正しく捉え、未来に向けての具体的な解決策を提言しました。本書が、新たな時代を切り開き、より良いキャリア教育社会を創る議論のきっかけとなれば何よりです。

株式会社ジョブウェブ代表取締役社長
株式会社シェイク社外取締役
京都大学大学院工学科研究科非常勤講師

1972年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒。就職活動後、大学4年生の96年10月ジョブウェブを創設。97年7月、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。99年10月、ジョブウェブを法人化。
現在、株式会社ジョブウェブ社長として講演や勉強会などに全国を飛び回っている。学生の就職支援と企業の採用支援を通じて学生と企業の本音コミュニケーションをサポートしている。

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